カテゴリ:☆ Movie ☆( 12 )

フィンランド映画2作

最近見て感動したのは、クラウス・ハロの映画、2品。
ともに極力セリフを減らし、ゆったりとしたカメラワーク、
じわじわと心に響く名作だった。

「心に剣士を」
1950年代初頭、ソ連の秘密警察から逃れてきた元フェンシング選手エンデルは、
エストニアの田舎町に教師として赴任する。
子供たちは、彼がフェンシングをしている姿を見て、教えて欲しいと頼む。
すぐに子供たちはフェンシングのとりこになるのだが、
校長の反対に会い、一時は解散の危機に。
が、町の大人たちの支持も得て、存続することに。
当初は子供が苦手だったエンデルも、指導を通じて新たな生きがいを見いだす。
そんな折、レニングラードで行われる全国大会に出たいと生徒たちから言われ、
最初は断るのだが、子供たちの熱意に押され、参加することに。
以前からエンデルに不信感をいただいていた校長は、
彼の素性を突き止め、ソ連警察に密告。
一方、試合は順調にコマを進め、
決勝戦まで勝ち進む。
優勝を喜ぶ子供たちの眼の前で、
エンデルはソ連警察に連行されていく。
(最後はハッピーエンドだからご心配なく。)

校長に刃向かうことは逮捕を意味するというのに、エンデルの味方をしてくれた町の人々、
一生懸命フェンシングを学ぶ子供たち、
そして、逃げることなく最後まで子供たちを指導して逮捕されたエンデル、
すべての人々の心に、剣士が宿っていた。

「ヤコブへの手紙」

恩赦を受け釈放された元殺人犯のレイラは、見ず知らずのヤコブ牧師に頼まれ、

彼の家に住み、盲目の彼の代わりに手紙を読んで返事を書くのを手伝うことになった。

人生に嫌気がさしているレイラだったが、次第に牧師に対して心を許すようになっていく。

そして手紙が届かなくなって気落ちした牧師に、レイラは自分の過去を打ち明ける。

それを聞いた牧師は、レイラに重大な秘密を打ち明ける。

わずか70分の映画で、時間もゆっくりと過ぎていくのだが、

見終わった後、涙が止まらなかった。

ヤコブ牧師は言葉こそ少ないが、その一言一言が宝石のように輝いていて、

レイラが心を開くのを待ち続け、

そして、ようやく秘密を打ち明けることができて、

どれほど心の安らぎを得たことだろう。

悲しい結末だが、深いため息が出た。それは安堵のため息でもある。

美しいフィンランドの田舎の景色、さびれた教会、

物悲しい音楽、全てに統一感があって、心に響く映画だった。


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by 365daysofbasket | 2017-10-28 22:29 | ☆ Movie ☆ | Trackback | Comments(0)

デンマーク映画2本で偏見について考える

見たかったけれど見そびれた映画、
やっとDVDに!
デンマーク映画というのは、
いつも見終わった後にモヤモヤ感が残る。
視点が独特だからか。

第二次大戦直後、ナチスが埋めた地雷を除去するために
捕虜のドイツ少年兵たちが派遣される。
少年兵を統率するのは、デンマーク人のラスムスン軍曹。

最初、憎しみをあらわにし、少年兵に武力や罵声を浴びせる軍曹が、
日々、死と向かい合わせの中で一生懸命仕事をこなす彼らと
生活を共にするうちに、親のような感情を持つようになる。
一人、一人、と命を落としていく中で、
彼らに大人の罪を押し付けることに疑問を感じるようになる。
とはいえ、彼も一軍曹。
上層部からの過酷な要求に逆らうことはできない。

実はこの映画、ハッピーエンドにはならない。
とはいえラストシーンは、デンマーク人の良心の呵責を少しは軽くしただろうか。
私にとっては、
地雷を取り払った海岸で、少年兵と混じって軍曹がサッカーをするシーンの方が
最後のシーンよりずっと心に響いた。

2作目もデンマーク映画。

こちらは現代の戦争。
アフガニスタンに平和維持軍として派遣されたデンマーク兵。
地雷の埋められた地域で、
ゲリラ的なタリバンの襲撃から民間人を守るのは、
精神的に追い詰められる仕事。

ある日、民家の敷地でタリバンの襲撃を受け、
兵士の一人が負傷する。
完全に包囲され、このままでは全滅すると思ったクラウス隊長は
敵の位置を確認できないまま空爆を要求する。
そして、負傷した兵士ともども無事帰還することができた。
しかし、彼が命じた空爆で11人の民間人が命を落としていた。

数日後、クラウス隊長は強制帰国を命じられ、裁判が始まる。
PID(敵兵の存在確認)がないままに空爆を命じたために
罪のない民間人を殺害したという容疑で。

デンマーク兵側に立って見れば、
あの時に空爆命令を出さなければ全員が死んでいただろう。
だから妥当だ、となる。
が、国際法に則って見れば、
民間人もいる地域を、敵兵の確認ができないまま
空爆命令を出すことが妥当なのか?となる。

結末は、やはりデンマーク映画、もや〜となるのだが、
無事家族の元に戻れたクラウス隊長に同情してしまうのは、
彼の真面目な性格、苦悩を知り、
家族の苦悩も見ていたからだろう。
法律を振りかざす検事に
「あんた、戦場の何を知ってるっていうの?!」
と言いたくなるのも、
先に緊迫した戦場のシーンを見たからだろう。

この2本の映画で、感じたことは、
個人を知ることの大切さと危うさだ。

「ドイツ人」を憎んでいたラスムスン軍曹は、
少年兵一人一人と接しているうちに
ドイツ人とひとくくりに考えることができなくなった。
彼らに同情の念すら生まれた。
最後には、彼らと深い友情でつながった。

相模原の事件後の影響、ヘイトスピーチ、などは、
「 」でひとくくりにして偏見を持っているからではないだろうか。
個人を知ることで、「 」を取り去ることができる。

その反面、個人を知ると、贔屓したくなる。
クラウス隊長の行ったことは罪だ。
だが、全ての兵士が彼を支持し、
最後には決定的な証言をすることで無罪につながる。
(この点、私は納得していないのだが。)

日報問題も、官僚側と現場側の双方の贔屓によって
二転三転しているのではないだろうか。

知らないままの偏見は、大衆誘導されやすいが、
知った上での偏見は、正義を危うくする。

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by 365daysofbasket | 2017-07-30 09:56 | ☆ Movie ☆ | Trackback | Comments(2)

Manchester by the Sea

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川越の同窓会旅行の際、
ニューイングランド在住経験者の先輩から勧めていただき、
翌日、まだやっている映画館を探して観に行った。

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なんだろう、この感覚。
懐かしい風景はもちろんワクワクしたし、
ボストン訛りの英語も久しぶりに聞き、
登場人物一人一人が知り合いに見えてくる。
でも、
息苦しくなるシーンがいくつもあって、
涙がこぼれた。

主人公リー・チャンドラーは、
不注意で子供3人を死なせてしまった罪の意識から抜けられないでいる。
その意識が、彼を無口で無愛想にさせたのだが、
兄の急逝によって
地元に戻らざるをえず、一層辛い思いをする。
ニューイングランダー独特の距離感の中で、
彼のいたたまれなさが、
私にも当時の自分が思い出され、息苦しくなる。

思春期真っ只中の甥パトリックや友達も、
いたね〜、こう言う子たち!
幼馴染たちとべったりな関係は、
私にも娘にもない経験で、
最初はかなり戸惑ったのを思い出した。

ニューイングランダーの俳優というのは、独特の雰囲気がある。
彼らがその土地での映画に出るということは、
もうそれだけで、何の演出もいらないくらい、なじんでいる。
その中で、パトリック役のルーカス・ヘッジは頑張ったと思う。

最後で、少し明るい兆しを見せてくれたのが救われる。

マットデイモンがプロデュースのこの映画、
主役を彼が演じていたらどうなんだろう。
でも、ケイシー・アフレックだったから、繊細さが出てよかったのかな。
アカデミー賞獲れたしね。

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by 365daysofbasket | 2017-06-18 21:20 | ☆ Movie ☆ | Trackback | Comments(4)

見たかったものが見られた幸せ

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友人たちとのランチの後、
大急ぎで岩波ホールへ。

見たいと思いつつ、なかなか行けなかったのだが、
最終ギリギリに間に合った。

行ってみたい国の一つ、チベット。
でも、高山病になるのはスイスで経験済み、
ペルーとともに諦めていた。
だからこそ、映像で堪能できるのは嬉しい。

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チベットの自然の中での生活の素晴らしさも過酷さも、
とてもよくわかった。
主役の、当時6歳のヤンチェン・ラモの眼差しと演技力、
素晴らしかった。
村の仲間からいじめられ、
母親すらもやがて生まれてくる赤ちゃんに取られる寂しさ、
大事に育てた羊が狼に襲われたのを
死骸を見てしまって知った時の絶望感、
祖父と仲違いしている父のことを母に内緒にする辛さ、
内容盛りだくさんすぎて、まとまりがないのは若い監督にありがちだが、
それを超えて、感動できた。

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先日見たスケーエン展で、
一番気になったのがマリークロヤーの絵。

初期の頃と晩年の頃で、全く画風が変わっていた。
初期の頃は、申し訳ないが上手いとは言えず、
なんでわざわざ展示してあるのかと思ったほどだったが、
晩年の絵を見て、驚いた。
技術もさることながら、深い感情が読み取れる。
一体、どういう人なのだろう?

偶然、彼女の映画をやっていると知り、
見に行った。

夫のセヴェリンは画家として既に有名だったが、
精神を病んでいて、
時々発作のように症状が悪化し、入退院を繰り返していた。
愛するが故に彼女を殺そうとまでする夫に振り回され、
己の才能のなさを夫にも指摘され、
絶望の淵で、若い作曲家に出会い、
マリーは幼い娘を捨てて彼の元へ走る。
が、彼には婚約者がいて、
彼の子を宿しながらも結婚できず、再びセヴェリンの元に帰る。
その頃には夫は目も見えず、寝たきりになっていた。
夫が亡くなった後、
娘は知り合いの養女になり、
マリーは一人、生まれたばかりの娘とともに旅立っていく。

女性の不倫が許されない時代、
スケーエンという田舎、
その中で有名な画家の妻として、
自分は絵を描くことを諦め、
精神障害の夫を支えるという生活は
息が詰まりそうだったのはわかる。

しかし、映画では、
彼が精神を病んだ理由や、
彼が死んだ後の彼女のその後については
語らないので、謎のままだ。

ただ、晩年の彼女の絵を見る限り、
苦しみながら絵を描き続けたのだろう。

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同じフィルムセンターで、こちらの展示会もやっていたので、
覗いてみた。
なんとも懐かしい人形たち。
思ったより小さくて、撮影は大変だったろうな。

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映画は¥520、半券を持っていくと展示会も割引価格の¥200。
シニアの方はさらにお得。
大勢のお客様の中で、私が若い方だったのも納得。

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by 365daysofbasket | 2017-06-05 10:45 | ☆ Movie ☆ | Trackback | Comments(2)

自分勝手な映画評、16本まとめて。

バスケットを作っている時は、たいてい映画を見ている。
DVDレンタルで12本、動画配信で3、4本、
アップリンククラウドも始まったからさらに2、3本、
映画館で見るものも入れれば、
月に最低20本は見ている。

だんだん感想を書く気力もなくなり、
見ただけになった映画は数知れず。
少し時間ができたので、
気になったものだけ忘備録として、書き出しておこう。

まずは、マスコミに絡んだ映画5本。

スポットライト 世紀のスクープ
ニュースの真相

共に、私がボストンに住んでいた時の話なのだが、
そういえばニュースで取り上げていたなぁくらいの、
漠然とした記憶しかない。

その裏でこんな苦労があり、駆け引きがあったのかと思うと、
ジャーナリストという職業は、本当に大変だと思うし、
命を張って真実を追求しようとしている人が
どれくらいいるのだろう?と疑問にも思う。

トランプにしても、森友学園にしても、築地市場にしても、
真実を明らかにできるのは、ジャーナリストしかいない。
隠そうとする政治家やそれによって利益を得てきた人たちに迎合せず、
なんとか真実を聞き出してほしいものだ。

ハドソン川の奇跡

こちらも、ニュース映像は鮮明に覚えているのだが、
その後こんなことになっていたとは知らなかった。
しかし、真実は一つであることを
実証することができてよかった。
クリントイーストウッドが映画にしなければ、
私は何も知らないまま、
彼は英雄として幸せに暮らしていたと思っていた。
彼の名誉のために、この映画があってよかった。

AMYエイミー

エイミー・ワインハウスは、
私の持っていたイメージと真実があまり変わらなかった。
金の亡者になった親や取り巻きに
殺されたようなものだ。
シンガーにはよくあることだが、
それを煽っているのも、またマスコミなのだ。

シチズンフォー スノーデンの暴露

スノーデンご本人が出ているドキュメンタリー。
彼が最初にコンタクトを取ったジャーナリストたちが、
公表するまでの間に撮りためていた、
まさに真実。

当時の彼は、これほどの大事になると、予測していたのだろうか。

続いて、教育者に絡んだ映画4本。

奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ
ストリートオーケストラ
ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ
太陽のめざめ

詳細は省略。
共通するのは、
どうしようもない人間は、
どうしようもない環境によって作られただけで、
彼らに真剣に向き合い続ければ、
いつかは彼ら自身が気づくということ。

それが、すぐなのか、間に合わないのか、
映画によって様々だったが、
教育者に限らず、人と関わる限り、
誠意を持って、とことん向き合うことの大切さを学んだ。

「太陽のめざめ」のカトリーヌ・ドヌーヴ、相変わらず存在感大。
こういう作品にも出るのね。素晴らしかった。

ティエリー・トグルドーの憂鬱
裸足の季節
パプーシャの黒い瞳

上の4作品が、気持ちよく終わるのに対して、
この3作品は、やりきれなさが残る。
こうした矛盾や差別や慣習で凝り固まった人々のせいで、
不幸を背負っている人も大勢いるのが現実だ。

毎度おなじみ、ヒトラーもの3作。

検事フリッツ・バウアー ナチスを追い詰めた男
ヒトラー最後の代理人
帰ってきたヒトラー

どういうわけか、”ヒトラー”とつく作品は見てしまう。
日本の戦後処理と大きく違うドイツの、
真実を見たいからかもしれない。

命の危険さえ顧みず、
真実を追求しよう、
負の遺産をしっかり構成に繋げようとする、
一般人の努力に引き換え、
アメリカの核の傘の下に甘んじている日本は、
本当に情けない。

最後の「帰ってきたヒトラー」は、
ただの娯楽映画かと思いきや、
なかなか深い。
そっくりさんの俳優が一般人に突撃取材をしているのは、
台本なしのぶっつけ本番。
ドイツ人の本音が垣間見られて、
考え込んでしまった。
どこも同じ。。。

99分、世界美味めぐり

多少お金に余裕のある人たちが、
ただただ美味しいものだけを食べ歩く映画。
こんな人たちがいるんだなぁ。

すぐ金儲けに結びつけるアメリカ人、
稼いだお金を全て食につぎ込む香港人、
親のすねをかじって、通ぶって食べ歩く中国人、
そんな中で、
下調べをし、料理人に敬意を払い、
その国の言語で、感想とお礼を言おうと努力している
フランス人モデルは、好感が持てた。

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by 365daysofbasket | 2017-03-29 16:32 | ☆ Movie ☆ | Trackback | Comments(2)

忙しい時こそ、職人の技に触れる Part 3 〜エルメスの手しごと展@銀座メゾンエルメス〜

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ブランドに縁のない私だから、
銀座メゾンエルメスの10階に
こんな場所があるなんて、知らなかった。
ヒカリエでの展示会には
どうやっても日程が合わず行けなかったので、
こちらの映画は絶対見たいと、先に予約。
(トークショーとワークショップは早々満席。残念。)

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パンフと一緒にステッカーをいただいた。
モチーフは職人が使う工具だが、
エルメスカラーになっていてオシャレ。
とはいえ、どこに使う?!笑

1. Hearts and Crafts
エルメスで働く職人にスポットを当てた映画。
先祖代々働いている人もいれば、
移民や聾者も対等に働いているのが
印象的だった。
職人の無駄のない動きは惚れ惚れ。
プライドを持ち、真摯に取り組む姿に
思わず背筋を伸ばした。

2. Paris and the Artisans
「パリの小さな仕事」(1932年)、
「帽子職人」(1996年)、
「ダゲール街の人々」(1975年)
の3本立て。
かつてのパリは、まるで今のジャカルタを彷彿とさせる。
大道芸人や画家は、今のパリでも見かけるけれど、
路上で理髪や修理はもちろん、
手術まで行うなんて、びっくり!

帽子職人の、まさに職人技は、
日々の修行によってだけではなく、
密接な師弟関係によって、受け継がれていく。

パリ14区のダゲール街は庶民の商店街。
そこで商売をする人々に焦点を当てている。
ほぼ全員が地方出身者で、
一日中仕事に追われ、
それを幸せと感じて生きている。
実直で、あえて無教養を通し、
毎日のルーティンワークをこなす姿は、
かつての日本のようでもあり、
すべての人が愛おしい。

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帰りは、伊勢丹に寄り道、
It's Sandwich Magicで可愛さに惹かれてイースターボックスを。
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可愛いだけではなくて、具もしっかり入っていて、
食べ応え十分、美味しい!
真ん中の卵だけスイーツ♪なのも嬉しい。

春だ、もうすぐだ、頑張らねば。
(何を?!は、もうしばらく先のお楽しみ。笑)

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by 365daysofbasket | 2017-03-23 13:25 | ☆ Movie ☆ | Trackback | Comments(0)

アップリンククラウド様様 (自由部門)

アップリンククラウドが始まってから2ヶ月、
暇さえあれば映画を観ている。
いや、暇がなくても、
10分刻みでさえも見られるのがクラウドの良いところ。

アップリンクの映画は、
どれも観たいと思いながら、気づくと上映終了。
少々マイナーな映画は、なかなかレンタルにも上がらず、
このまま永遠に観られないのかと思っていたら、
こんな便利なものが出来た。
しかも、映画館で見るよりお安い!

まずは食に関する映画。

ともに食のドキュメンタリー。
大手の食品会社やバイオ化学メーカーの実態、
貧困地域の実態、など、
この手の暴露話は、マイケルムーアなら別格の扱いを受けるが、
なかなか世間の注目を浴びない。
知らないことが一番怖い。
多くの人に知ってもらいたい。

私の大好きなコーヒーについてのドキュメンタリー。
究極のコーヒーを求める大勢の人たちが出てくるが、
やはり「大坊珈琲店」のコーヒーが一番美味しそうだった。

次に世界の今に関する映画。

20年以上前に訪れた際、
工事現場でしかなかったサクラダ・ファミリアが
ここまで出来上がっていたなんて!
そして、あと10年で(多分)
完成するなんて!

仏教徒の日本人が改宗してまで石像を掘り続ける。
無宗教と言い切るイタリア人が受難のファサードを作る。
この二人の彫刻家の対照が印象深い。

インドの黄金寺院には、
人種も階級も宗教も関係なく、
約10万食の豆カレーを提供する巨大食堂がある。
働く人は全てボランティア。
映画の最初から最後まで、ナレーションすら入らないが、
秩序立って一生懸命働き、食べ、祈る姿に見入って、
あっという間の1時間だった。

あぁ、カレー食べたい!

近代ヨガの父と、その弟子や家族を
ドイツ人のヨガ初心者の監督が訪れる。
元は年配者や僧侶にしか知られていなかったヨガを、
ここまで広められたのは、
彼の崇高な思想と、弟子たちの熱心な普及活動のおかげ。
日本の武術にも似た、荘厳さを感じた。

そして、人間ドキュメンタリー。

バンクシーが上手(うわて)すぎて、
ニューヨーカーが振り回されているのが面白い。
一体、どれだけアイディアを持っているのだろう。

プロのバレエダンサーを目指す、
ノルウェーの男子3人を追うドキュメンタリー。
懐かしいオスロの風景。
若いっていいな。

外国人が憧れる大和撫子のイメージ、
本当に綺麗で、かっこよかった。
実はまん丸大きな瞳で、
あの切れ長のミステリアスな目は
演技によるものだった!
その彼女の人生も、ミステリアスで、
過激で、かっこよかった。

イームズチェア以外、何も知らなかったが、
チャールズとレイの2人によって
アメリカの近代デザインは作られた。
素晴らしい才能を持ちながらも、
女としてチャールズを支え、
悩み、苦しむレイの気持ちが
わかってしまって、辛い。

これだけ、ドキュメンタリーではない。
でも、ずっと観たかった。
パキスタンの閉塞感は、
人の心まで蝕むのか。
ラストは観るのが辛かった。

今、冬休みのために映画大放出。
20%オフになるものもあるし、
家事をしながら、つい見てしまいそう。

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by 365daysofbasket | 2016-12-24 09:19 | ☆ Movie ☆ | Trackback | Comments(0)

映画、まとめて。

広島、長崎、終戦、
と、最近観た戦争映画も。

「サウルの息子」

アウシュビッツにいたゾンダーコマンド。
彼らは、仲間の遺体を処理しながら、
その記録を瓶に入れ、あちこちに埋めたという。
そして、その記録から作られたこの映画は、
彼らの遺志を受け継いだ。
監督は、最後のシーンは希望だという。
(私には、切なくて、涙が止まらなかったが)
過ちを繰り返さないように、メッセージを未来に伝えていくことが大切だと。

「顔のないヒトラーたち」

戦後13年経ったフランクフルトでは、
アウシュビッツは知られていなかった!
犯罪者たちが、のうのうと暮らしている事実を知って、
調査に乗り出すジャーナリストと若手検察官。
しかし、経済復興を遂げている西ドイツでは、
皆戦争の記憶を消し去ろうとしていた。
膨大な資料と聞き取りを行った結果、
1963年、あのアウシュビッツ裁判が開かれた。

日本では、東京裁判ですべての戦争犯罪の追及が終わったことになっている。
そして、ドイツと同じく、その後は復興経済華々しく、
戦争についての教育は、ないがしろにされてきた。

題名は、とても私の心に刺さった。
無関心でいることは、独裁者と同じくらい罪深い。

「あの日の声を探して」
ロシアに侵攻されたチェチェン

「消えた声が、その名を呼ぶ」
第一次大戦下のトルコ

「ボーダレス 僕の船の国境線」
イランとイラクの国境付近

と、時代も舞台も様々だが、
ともに戦争に翻弄された一般市民の話だ。

一言で戦争と言っても、今やどの戦争を指すのかわからないほど、
世界中で起きている。
その度に、多くの人が犠牲になっている。

「ドローン・オブ・ウォー」
これほど腹立たしい映画は久しぶり。
アメリカ人の自己中映画。
しかし、これも戦争の別の一面。

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by 365daysofbasket | 2016-08-09 16:22 | ☆ Movie ☆ | Trackback | Comments(0)

映画の中の天才

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あっしは、タロウですが、
イチローさんを讃えるため、ユニフォーム、着てみました。

イチローが大記録を達成した。
かたや、オリンピックではメダルラッシュ。

ともにスポーツ選手ながら、
イチローは天才の部類に入るのだろうと思う。
アマとプロの違いかもしれないが、
それでも、持って生まれた能力やセンス、
日常から逸脱した感性は、天才ならではのもの。

ということで、最近観た映画の中で、
「普通の人間は天才にはなれない」と実感したもの、幾つか。

「JIMI:栄光への軌跡」
「ジェームス・ブラウン〜最高の魂を持つ男〜」
「クララ・シューマン 愛の協奏曲」
「パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト」

音楽家やミュージシャンは、ここまで破天荒でなければいけないのか。
それでもなお、天才を支えたいと思う人々は現れる。

「ニキフォル 知られざる天才画家の肖像」
「画家モリゾ、マネの描いた美女〜名画に隠された秘密」
「ターナー、光に愛を求めて」

画家もまた、日常の風景を切り取っているようでいて、
凡人が見えない何かを探し求めている。
そのためには、すべてを犠牲にすることを厭わない。

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あっしも、おやつをもらうためには、
すべてを犠牲にして、言うことを聞きます。

う〜ん、でも、天才とは呼べないなぁ。

そして、些細なことに右往左往してしまう私は、さらに天才とは程遠い。

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by 365daysofbasket | 2016-08-09 15:32 | ☆ Movie ☆ | Trackback | Comments(2)

music ≠ 音楽

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広辞苑によれば、音楽は「音による芸術」だそうだ。
が、英語ではmusic。
musicとは、「muse(ミューズ)の恩寵に預かる人間の営み」で、
音と限定していない。
「音楽」という和訳をつけたことは大いなる失敗だ、
と、今日初めて感じた。

「Listen」は、全くの無音映画だ。
58分間、一切の音も声もない。
でも、私の頭の中では、文にならない言葉と感情とメロディが溢れ出し、
匂いや温度まで、感じられ、体は自然と動いていた。

彼らの動きは、無音だからといって、
パントマイムやダンスとは違う。
独特の動きは、空間を見事に操り、
見ている者を引きつける。

ジャズセッションのように、目と目で気を合わせ、
共鳴し合う過程は、見事と言う他ない。

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映画の後のトークショーで、
ろう者の立ち位置(難聴の度合い、環境、受けてきた教育など)で
捉え方はまちまちだが、
彼らのmusicの認識は私たちが思っている以上に深いことがわかった。

特に、斎藤陽道さんが、生まれたばかりの息子さんをあやす時に、
名前の指文字をアレンジして詩のような音楽を表現していると言う話は、
音楽は”音”を”楽しむ”ものではなく、無意識な感情表現の一つだと実感した。

母の命日の今日、この映画を見たのはご縁かもしれない。
母は、病床にいた10ヶ月間、一言も愚痴をこぼさず、
あまり自分の思いを口にしなかった。
本音を言って欲しいと願いながら、あえて尋ねなかった。
もしかしたら、回復して、ゆっくり話すつもりだったかもしれない。
でも、ついに聞かずじまいだった。

相手のことを理解するための言葉以外の方法=手話
に興味を持ったのはその頃からか。
手話を学びたいというより、私と違う手段で理解し合える彼らに興味を持ったのだと思う。
こうやって、感性を磨けば、
そのうち、当時の母の気持ちを理解できると思ったのだろうか。
手話を習って、一年ちょっと、
道は遠い。

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by 365daysofbasket | 2016-05-24 17:32 | ☆ Movie ☆ | Trackback | Comments(0)


アメリカの伝統工芸品ナンタケットバスケットの職人ブログ。日常の忘備録も兼ねてます。


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365日、いつでもどこでも
ナンタケットバスケットと

アメリカ東海岸の工芸品
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